第1章
SPFとPAはセットで読む
SPFは日焼け(赤み)を起こすUVBへの防御を示し、PAはプラス記号の数で、老化やシミに関わるUVAへの防御を示します。毎日使う日焼け止めには両方の表示が必要で、SPFだけでは半分の情報しか分かりません。
- 日本ではSPF50+が表示上の上限で、それ以上の数値は表示されません。
- PA+からPA++++まで、プラスが増えるほどUVA防御が高い。
- 日常の街使いならSPF30 PA+++が目安、長時間の屋外はSPF50+ PA++++。
第2章
テクスチャーが違って感じる理由
日本の日焼け止めは、すぐに揮発する軽いアルコールやシリコン基剤を使い、さらりとした乾いた仕上がりを残します。メイク下でよれにくく、重い紫外線散乱剤に多い白浮きも起きにくいのはそのためです。反面、乾燥肌には乾いて感じることがあるため、保湿の上に重ねます。
- ミルク・エッセンス:軽くて早くなじみ、メイク下に最適。
- ジェル・ウォーター:さっぱりして湿度の高い時期や体にも。
- クリーム:しっとりして乾燥肌や冬向き。
第3章
塗る量と塗り直しのタイミング
表示の数値は、実際にはほとんどの人が塗らない厚さで測定されています。顔なら指の腹1.5本分、あるいは大きめのコイン大が実用的な目安で、薄く伸ばしきらずに均一に広げます。ラベルの数字より、塗り直しのほうが結果を左右します。
- 顔:約0.8g、大きめのコイン大を2回に分けて薄く。
- 屋外では2〜3時間ごと、水泳や大量の発汗のあとにも塗り直す。
- メイクの上からはスティック、クッション、パウダーで補う。
第4章
耐水性と毎日の使用
日本の日焼け止めの多くは、雨の通勤や蒸し暑い午後に耐える程度の耐水性がありますが、耐水性は永続性ではありません。水泳向けの製品でも、タオルで拭いたあとは塗り直しが必要です。普段の日は、むしろ仕上がりが自分に合うかが重要です。好きになれない日焼け止めは、結局使わなくなります。
- 耐水と防水は別物で、タオルで拭くとかなりの量が落ちます。
- 専用のクレンジングオイルが必要な処方もあります。
- マット、ツヤ、色付き——使い方に合う仕上がりを選ぶ。
第5章
よくある失敗
日焼け止めの失敗のほとんどは、塗り方の失敗です。量が少ない、塗り残しがある、塗り直さない——この三つは処方選びよりはるかに大きな差を生みます。室内も例外ではありません。UVAは窓ガラスを通過するため、日本では天候に関係なく毎日塗るのが標準です。
- 耳、首、生え際、手の甲を忘れずに。
- 日焼け止めはスキンケアの後、メイクの前。乳液に混ぜない。
- 曇りの日もUVAは届くので、習慣を天気予報に左右させない。
